第2類・塗料、着色料及び腐食の防止用の調製品
商標の区分・第2類は、主として「塗料、着色剤、および腐食の防止用の調製品」を含む区分です。この区分には、物体の表面を保護・装飾する目的のペイントやワニス、防錆剤、木材保存剤など、主に建築や工業、芸術分野で使用される製品が含まれます。
第2類に含まれる具体的な商品例
1.塗料・ペイント類
- ペイント、ワニス、ラッカー
- 塗料用のシンナー、増粘剤、定着剤
2.防錆剤および腐食防止剤
- 防錆剤、防錆油、防錆グリース
- 木材保存剤、防腐油
3.着色料・染料
- 顔料(不溶性のもの)
- 染料(溶解性のもの)
- 食品用および飲料用の色素
4.印刷用および芸術用材料
- 印刷インキ、マーキング用インキ
- 塗装用・装飾用・印刷用・美術用の金属箔および金属粉
- 絵の具
5.天然樹脂
- カナダバルサム、コパール、セラック、松脂
第2類に含まれない商品
ただし、以下の商品は第2類に含まれません。
- 医療用および獣医科用の化学剤(第5類)
- 文房具および家庭用の接着剤(第16類)
- 未加工天然樹脂(第2類)
- 学用品としての絵の具箱、クレヨンや色鉛筆(第16類)
特記事項
(例)着色料の分類
- 顔料(不溶性の着色剤)は第2類に属しますが、化粧品や洗浄用漂白剤に含まれるものは第3類に分類されます。
- チタン白は、顔料として取引される場合は第2類に属しますが、工業原料として取引される場合は第1類に含まれます。
(例)腐食防止剤と防錆剤
- 錆止めを目的とするグリースや油類は第2類に属しますが、工業用油として取引される場合は第4類に分類されます。
第2類の用途例
建築および工業分野
- 建物や機械を保護するための、防水性や耐候性のある塗料。
- 金属製品の耐久性を向上するための、防錆剤。
芸術および装飾分野
- 絵画や彫刻に用いる絵の具、金属箔。
- 印刷に使用するインキや顔料。
第2類は、塗料や着色剤、腐食防止剤など、主に建築、工業、芸術分野で使用される製品を包括しています。取引段階や用途に応じた他区分との区別が重要であり、適切な分類を行う必要があります。
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小久保
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